給湯器の種類やそれぞれの長所・短所について
- 2016.07.04
- 水回り豆知識
水回りの中で重要になってくるのが給湯器です。給湯器にはいろいろな種類、それぞれの長所や短所があります。
水圧による違い
家庭用給湯器には直圧式と減圧式の2種類があります。直圧式は水道水の水圧そのままに給湯します。減圧式は水道水を給湯器に入る手前で減圧させてから給湯します。
直圧式の長所と短所
長所はお湯も水も同じ水圧なので、お湯の出方も勢いがあることです。シャワーを使っても勢いが落ちません。またお湯を使う時だけ瞬間的にお湯を沸かすので経済的です。
短所は給湯器自体の価格が減圧式と比べると高価になることです。また以前に減圧式の給湯器を使っていて直圧式に買い替えると、給湯管内の水圧が上がるので漏水のリスクがあります。
減圧式の長所と短所
長所は給湯器の構造が単純であることです。また価格も直圧式と比べると安価です。
短所は水圧が下がってしまうことです。水道水を給湯器に通す手前で減圧弁という装置を通して減圧させます。お湯の勢いは落ちてしまいます。直圧式から減圧式に入れ替えると、不満が出るかもしれません。注意が必要です。
またお湯を使わない時でも一定量はお湯を沸かしているので、経済的とは言えません。
熱源による違い
熱源によっても、給湯器は分類されます。ガス、電気、石油と3種類があります。
石油給湯器
石油給湯器は灯油を熱源とします。灯油を気化(ガス化)させて点火しお湯を沸かします。
ガス給湯器
ガス給湯器はガスを熱源とします。LPガス用と都市ガス用とがあります。ガスは最初から気化していますので、石油給湯器より構造が単純なため故障も少ない傾向があります。
電気給湯器
電気温水器とエコキュートがあります。深夜電力を使用した場合ランニングコストは他のタイプの給湯器より安くなります。しかしお湯を貯めておくので、お湯切れの心配があります。
電気温水器
電気温水器は減圧した水をタンクに貯めて電熱ヒーターでお湯を沸かしてためておきます。割安な深夜電力を使用するとランニングコストを低く抑えられます。
エコキュート
タンク内の水を沸かしてお湯をためておく構造は電気温水器と同じです。電気温水器はヒーターを使用しますが、エコキュートはヒーターを使用せず、大気中のエネルギーを利用してお湯を沸かします。ランニングコストも一番安いです。
しかしお湯を貯めておく貯湯タンクユニットとお湯を沸かすヒートポンプユニットを設置するので、設置場所の確保に注意が必要です。
追い炊き機能
給湯器には、追い炊き機能がついているものと、ついていないものとがあります。追い炊きとは、冷めたお風呂のお湯を温め直す機能です。お湯を入れ直す必要がないので水の節約になります。
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